どうもこんにちは僕です。
今回の本はこちら
斎藤道三は如何にして、国を盗ったのか。
正確には道三の父、祖父の三代で国滅ぼしという凶器を駆使して成し遂げたもので、応仁の乱が終結した24年後から、道三に家臣として仕えていた小牧源太の目線と、斎藤道三本人目線で進められます。
読んでいくと出てくる国滅ぼしと言う存在。
歴史小説ながら、ミステリーの様な感覚で読み進められました。
物語の終盤で国滅ぼしの存在は明かされますが、美濃国だけに留まらず日ノ本中に影響を与えており物語上の話ですが、凄いぞ道三一族!!となりました。これだけの能力があれば、そりゃ国盗れると納得です。
小牧源太は、道三に仕えていましたが長良川の戦いでは義龍側につき、道三を討ち取ったと言われています。
何故、長年道三に仕えながら最後道三を討ったのか、歴史の裏側を小説では想像出来る、どんな思いでそれを成したのか!という部分がやはり面白い部分だと思いました。
この源太は、信長の野望にも登場しております。
能力値的にはあまりパッとしない武力ちょっと高め、後は軒並み能力低めですが、物語を読んでいる中でやっぱりそれっぽいキャラなのです。
ただ憎めないと言うか人間らしい嫌いになれないキャラでした。
この小説を読んだ後に、著者は違いますが【蝮の孫】を読むとより楽しめると思います。