そうだ、城へ行こう。
歴史ファンとしては行かなければならない場所であり、僕にとってはゴルゴ13のさいとうたかを先生の風林火山の漫画で信玄公の生涯を知った。
漫画ではガンガン色んな姫様と性行為に及んでおり、まだまだ思春期真っ最中だった僕は興奮と男らしさをこの漫画に感じた。
そんな事を想いながら電車に乗っていたら、甲府駅に到着。
甲府駅南口の信玄公の像
信玄公の像に向かって心の中で挨拶をする。
こんにちわ!僕です。
お会い出来て光栄です!
今回はこの甲府を散策させて頂きます!
よろしくお願いいたします!
と慇懃に頭を下げて、一緒に自撮りもしてもらいました。
丁度お昼だったので、駅近のほうとう屋さんにお邪魔した。
【小作 甲府南口店】
かぼちゃほうとう
お野菜、特にかぼちゃ、じゃがいも、ごぼうなどの根菜がしっかり入っており優しいお味噌の味でとても美味しく、量もお腹いっぱいになり、冬の甲府で食べるのにぴったりだった。
そのまま、南口側に甲府城があったので向かった。
富士山がの先っぽが見えた。
甲府城は、大した事ないだろうと勝手に思っていたが、
本当に失礼致しました。
ものすごいしっかりとしたお城でした。
ガッチリ石垣で出来ており、大きさも今でこそ電車の線路で城内を貫通されていたり、市役所が入っていたりしていますが、その規模はかなり大きかったとの事。
徳川幕府の時には、親藩もしくは譜代の城とされているだけあり思った以上に楽しく見て回れた。
天守からは甲府盆地全体を見渡せる眺めで遠くの山々や、富士山なども確認でき気分爽快だった。
ただ、西側は駅前のヨドバシカメラががっしりと構えており近代感が否めない。
なんだかんだ回っていたら14時過ぎてしまい、急いで武田神社へ
現在は武田神社と言われているが、此処こそが武田家の本拠地
躑躅ヶ崎館なのだ!!
ワクワクしながら、駅北口から向かう。
ちなみに北口には信玄公のお父さんの信虎様の銅像もある。
父親の信虎さんは、息子信玄公に追い出されて駿河今川家に厄介払いされていたが、この信虎さんも両国経営に多大な功績を残していた。
気になる方は是非下記本を見てみてほしい。
信虎の弟である信友と、原胤虎を主人公に若き日の信虎さんが描かれている。
話は戻るが、寒さを押し殺し急ぎ徒歩で進んでいくほぼ駅から一直線なので迷うことはない。
道すがら看板があり、かつての重臣たちの館があった場所の看板だった。
飯富虎昌、馬場信春、武田信繁と錚々たる顔ぶれの屋敷があったのかと興奮しながら武田神社を目指す。
そして遂に武田神社へ到着
ようやっと会えましたね。
信玄公。
来ましたよ。へへっ
元々城ではなく館と言うことで、そんなに堀とかも言うてもでしょと思っていましたが、こちらもしっかり水堀、空堀があり興奮しました。
増改築もした様で、息子の義信夫婦のために曲輪も増やしたとかでなんだか仲良いな〜なんて思ったりして(後に幽閉されて自害)
広さも結構ありました。
神社の前にはミュージアムもあり、武田家の歴史と躑躅ヶ崎館の事など細かく展示されており是非行かれると良い。
武田神社内は、平日ということもあり人もまばらで、とても雰囲気があった。
ここからも富士山の先っちょが見えて、景色が良かったことが伺える。
そうこうしている間にすっかり暗くなった為、ホテルへ向かう。
その前に夜飯を食べなければならない。
昼ほうとうだから、夜はこれも山梨グルメの鳥モツ丼を頂く。
【山梨名物の店 奥京】
ちょっと古びてはいるが、受付の人も優しく歓迎してくれてとても良かった。
部屋は畳みに布団で、あぁ旅館来てるわ〜って感じる。
急須に伊藤園の緑茶パックを入れお湯を注ぐ、ゴキュゴキュ飲みながらテレビをつけてダラダラする。
そうこうしていると10時半、そろそろ風呂入るかと大浴場へ。
貸切状態だった。
サウナと露天風呂もあり。
露天風呂は、夜なので景色までわからなかったが、気持ちの良い夜風でリフレッシュできた。
遠目に山の尾根伝いに転々と灯りが見えて、幻想的。
さっぱりしてあとは寝るだけ。
だけど建物が古かったのもあり真っ暗にするのはちょっと怖く、電気つけたまま寝た。
そして朝食バイキング。
これが城廻する時の楽しみの一つでもある。
完璧。勝ち。優勝。
そして、2日目は信玄公のお墓がある恵林寺へ
実はここにも信玄公の銅像があるのだ。
えへへ、やっと会えましたね。
おはようございます。
しかしながら、駅から恵林寺までは歩きで50分弱。
歩きはきついと思い、バスを待つことに。
これがなかなか良い時間帯のバスがない。
田舎あるあるだけど、本数がすごく少ないのだ。
40分ほど待ち、ようやく来たバスに乗ったが、自分1人だけだった。
そら、本数ないわなと思いながら、恵林寺前でバスを降りる。
厳かだった。
参道がスーと真っ直ぐ伸びており、ここに信玄公が眠っておられるのかと思うと背筋が伸びる。
信玄公のお墓は、命日の12日に一般開放されておりこの日は拝めませんでしたが。
恵林寺へ来れただけで十分満足でした。
悔やまれるのは、あと新府城跡へ行く予定だったが昨日、今日で体力を消費し、恵林寺へ行くまでに時間をかなり使ってしまった。
恵林寺を見終わり、塩山駅に着いたのが14時半ごろで、今から新府城に行くとなると15時過ぎ頃に着く予定になってしまう。
そこから見て回ると暗くなってしまうし、もう今回の旅は満足したので帰ることにした。
想像以上に甲府のお城探訪は有意義で、楽しく回れた。程良い規模感とお城の名所も点在しているし、季節によっては果物も食べられるだろうから城と合わせて観光するのも良さそうだ。
また行きたいと思える場所でした。
ありがとう甲府、ありがとう信玄公。